新卒で入社した大手飲料メーカーを早期退職し、途方に暮れていた20代前半のころ。
次の転職活動を進めていた私が、なんと勉強期間たった1ヶ月・ほぼ試験対策なしで地元の地方公務員試験に合格してしまったという、今振り返っても信じられない実体験があります。
「公務員試験=猛勉強するもの」というイメージが強い中、
なぜほぼ無対策の新卒早期退職者が合格できたのか?
当時の心境や会場のアウェー感、そして今だからこそ分析できる「合格の理由」を振り返ってみました。
きっかけは親のアドバイスと、期限ギリギリの出願
新卒の会社を2年経たずに辞め、コーヒースタンドでアルバイトをしながら、民間企業への転職活動を始めていた私。
両親が公務員だったこともあり、「地元自治体の公務員試験もダメ元で受けてみたら?」とアドバイスを受けました。
その時点で申し込み締め切りまであと数週間、試験本番までも約1ヶ月という超ギリギリのタイミング。
「今から間に合うわけがない」と思いつつも、新卒時代の就活エントリーシートを懐かしく見返しながら、急ピッチで書類を作成して滑り込みで申し込みました。
まとまった勉強時間は取れていませんでしたが、下記の2冊だけ、バイトの休憩中や寝る前に目を通していました。
・『実務教育出版 公務員試験 過去問シリーズ』
出題の傾向や「どんな問題が出るのか」の雰囲気をつかむために使用。
・『公務員試験 速攻の時事 』
最新の社会ニュースや教養試験・小論文のネタ拾い用に活用。
【1次試験】筆記試験|1問目から絶望
試験当日は、朝から夕方まで丸1日拘束される長丁場でした。
●午前:教養試験
問題用紙を開いた瞬間、本当に1問目からさっぱり分からない状態に。
「やっぱり受かるわけがない!」と潔く諦めモードに。全くわからない問題は飛ばし、勘でなんとか埋めていきました。
●午後:小論文
テーマは「働き方改革」に関するものだった記憶です。
短い期間とはいえ民間企業で実際に働いた経験があったため、リアルな視点で文章を書き切ることができました。
とはいえ、筆記試験の手応えは完全にゼロ。
「やっぱり民間への転職に集中しよう」と気持ちを切り替え、その後すぐに食品メーカーの正社員事務への就職が決まり、働き始めました。
【2次試験】グループディスカッション|新卒ばかりで浮いた会場で中学の同級生とまさかの再会!
食品メーカーで新しい生活をスタートさせていたある日、ポストに「1次試験合格」の通知が届きました。
「えっ、なんで受かったの……?」と家族全員で驚きつつ、2次試験のグループディスカッションに参加しました。
会場に着いてまず圧倒されたのは、周りがリクルートスーツを着た現役の大学生(新卒っぽい子たち)ばかりだったことです。
「完全に場違いなところに来てしまった……」と、社会人既卒としての強いアウェー感と浮きっぷりを感じながら席に着きました。
テーマは「どんな自治体にしていきたいか?」といった内容だったと記憶しています。
ただ、議論の内容よりも鮮明に覚えているのは、同じグループ内に中学時代の同級生がいたことでした。
「え、久しぶり!」と思わぬ再会にびっくりしつつ、試験終了後には「私は受からないと思うから、私の分まで頑張ってねー!」と健闘を祈って会場を後にしました。
【最終試験】地元愛を伝えた最終面接
食品メーカーでの勤務を続けていたところ、まさかの最終試験(面接)の案内が届きます。
よく分からないまま最終面接に挑みましたが、結果としてこれが一番功を奏したのかもしれません。
生まれ育った地元の自治体だったため、「どんな街にしたいか」「やりたい仕事」については対策しなくても自然と言葉が出てきました。
思わぬヒヤリ体験となったのが、新卒の就活ではまったく触れられなかった「大学の専攻内容」について深く突っ込まれたことで、「そこ聞かれるの!?」と背筋が凍る思いをしました。
なぜほぼ無対策で受かったのか?今振り返って思う3つの勝因
今改めて振り返ると、合格できた理由は「勉強量」ではなく以下の3つだったと感じています。
●小論文で「社会人経験」を活かせたこと
新卒の学生にはない、民間企業でのリアルな労働環境への問題意識が評価された可能性があります。
●「すでに転職先が決まっていた」ゆえの圧倒的なリラックス感
「落ちても食品メーカーで働けばいい」という逃げ道があったため、面接で緊張せず、飾らない素の自分を出せました。
●地方公務員特有の「人物重視・地元への解像度」
地元の課題や魅力を自分の言葉で素直に話せたことが、面接官に安心感を与えられたのだと思います。
おわりに
「公務員試験は1年かけて何百時間も勉強しないと受からない」と思われがちですが、
タイミングやこれまでの経験、面接での相性次第で、道が開けることもあります。
新卒での挫折はつらい経験でしたが、「ダメ元でも動いてみる」ことの大切さを学んだ出来事でした。
【後日談】やっぱり筆記対策には強かった過去問対策
余談ですが、その後しばらく経ってから東京特別区(23区)の採用試験に挑戦する機会があり、同じく実務教育出版の過去問シリーズを使って対策しました。
結果、見事に筆記試験は突破!(※その後の面接であっけなく落ちてしまったのですが……笑)
この経験からも、「実務教育出版の過去問シリーズ」は出題のツボを押さえるための筆記対策本として本当に優秀だったんだなと実感しています。


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